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むずむず脚症候群

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群は足の裏やふくらはぎ、太ももなどに不快感が起こり、
じっとしていられなくなる病気で、レストレスレッグス症候群とも呼ばれています。
患者さんによって症状の訴え方はさまざまですが、よく聞かれるのは
「足の中を虫が這うような感じがする」「痛い」「かゆい」などの、なんともいえない不快感です。
夕方から夜にかけて症状が起こり、特に寝床に入ってから最も症状が現れやすいのが特徴で、
そのために睡眠が十分にとれず、不眠に悩まされることが多くなります。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の有病率は2~5%で、
日常生活に支障をきたす患者さんは約200万人といわれていますが、疾患の認知が進んでいないため、
多くの患者さんが見逃されたり、不眠症や他の病気だと診断されたり、
十分な治療を受けれないままになっていると考えられます。
むずむず脚症候群の診断は、
国際RLS研究班が考案した診断基準に従って行います。
以下の4つの症状をすべて満たしたときレストレスレッグス症候群と診断します。

1. 脚を動かしたいという強い欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って、あるいは異常感覚が原因となって起こる 
 
 2. その異常感覚が、安静にして、静かに横になったり座ったりしている 状態で始まる、あるいは増悪する 
 
 3. その異常感覚は運動によって改善する 
 
 4. その異常感覚が、日中より夕方・夜間に増強する

治療には生活療法と薬物療法があります。
生活療法では鉄分や葉酸の不足が症状を引き起こす原因のひとつと考えられていますので、
診察時に採血にて鉄分不足か葉酸不足があるか調べ、
軽度の鉄欠乏症のかたは食事やサプリメントで鉄分を補給することも効果的です。

足の不快感は、日本茶、コーヒー、紅茶などに多く含まれるカフェイン、たばこなどに含まれるニコチン、
アルコールなどによって起こりやすくなります。
特に、症状が現れやすくなる夕方以降は、摂取を控えます。

また、肉体疲労を伴う激しい運動をすると、症状が出やすくなります。
運動は適度な範囲にとどめ、運動後はマッサージやストレッチをして、筋肉をよくほぐしておくことが大切です。
むずむず脚症候群では、生活習慣の改善とともに適切な薬物治療を行うことで、症状の改善が期待できます。
主に使われるのは、プラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)で
脳神経に指令を伝えるドーパミンという物質の働きを改善する薬です。
十分な効果が得られない場合は、抗てんかん薬であるクロナゼパム(商品名:リボトリール、ランドセン)
をさらに用いることもあります。
また鉄分不足が原因となっていると考えられる人には、鉄分を補充するための鉄剤を使います。
これらの薬物療法で9割以上の人に症状の改善が見られます。

投稿日:2011年3月25日


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