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花粉症

花粉症とは

スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉が鼻や目にはいることによりアレルギーをおこし多彩な症状がでる病気です。
アレルギーとは、ある特定の物質が体内に入り過剰な免疫反応をおこし、身体に不利益な症状を引き起こすことです。
この特定の物質をアレルゲンといいます。

花粉症の起こり方

花粉が長い間特定の人に接触していると、そのうち体内に抗体という特殊なタンパク質をつくりだします。
この抗体と花粉(アレルゲン)が反応して結合します。
これが引き金となって肥満細胞という細胞の表面から炎症を起こすヒスタミン・ロイコトルエン等の物質が出現します。
このヒスタミン等が鼻や目の粘膜に作用して多彩な花粉症の症状が出てきます。
主としてヒスタミンにより、神経が刺激されてくしゃみ、鼻水が、またロイコトルエンにより血管が刺激を受け、鼻づまりが生じます

花粉症の原因(花粉の種類)

スギ花粉症の患者さんは日本でもっとも多く、日本人の約20%がスギ花粉症と言われています。
また、スギ花粉症の患者の約70%のひとがヒノキの花粉症を合併しており、さらにスギ花粉症の患者さんの約60%のひとがカモガヤの花粉症も合併しています。
その他、キク科のブタクサ、ヨモギなどがあります。

花粉が飛ぶ時期

花粉が飛ぶ時期、すなわち花粉症の症状が出る時期はその花粉の開花時期によりことなります。

スギは一般的に関東地方では2月上旬から飛びはじめ4月頃まで飛びます。
例年1月初旬から中旬にスギ花粉の初観測日を、2月初旬に持続的に飛散し始める飛散開始日を迎えます。
2月から3月中に2~5回程、大量に飛散する日があります。その後、4月上~中旬に終息します。
雨上がりの後や暖かい風の強い日には大量に飛ぶ傾向がありますので、テレビの花粉情報などにご注意下さい。
飛散の後半期には粘膜への慢性的な刺激のため、初期の目のかゆみ、くしゃみ、鼻水だけでなく、目の充血や鼻詰まり、のどのかゆみや痛み、咳、熱感など、風邪引きと同じような症状が起こってきます。
スギ花粉は昼に舞って午後に落ちてくる傾向があります。また、反応の強い方は、鼻や目・のどだけでなく顔の皮膚も反応してきます。
飛散の多い日は午後の外出を控えたり、帰宅時に玄関先で衣類のホコリを掃ったり顔や目を水で洗い流す、早めに入浴する、などで花粉に晒されないよう心がけてみて下さい。特にシーズン後半期は個々人の症状に合わせたきめ細やかな治療が求められます。

ヒノキはスギとの共通性抗原を有し、スギ花粉症に長年かかっている方の半数近くはヒノキの花粉症を持つとも言われます。
そのような方は、5月の連休明けまで症状が続く可能性があります。

イネ科の雑草の花粉症シーズンは3月下旬から11月中旬までの長期に渡り、梅雨と7月後半の時期を除き見られます。
最も目立つ時期は5月の連休明けから梅雨入りにかけてのカモガヤです。
イネ科の花粉症は、複数の植物に反応し長期間反応する人も多いです。

ブタクサ、ヨモギなどのキク科の花粉症は9月中旬~10月中旬に見られます。
雑草の花粉は上空から落ちてくるスギと異なり近づかなければ曝露しませんが、シーズンに公園や土手、草むらに近づけば、急性に強い反応が出ます。

スギ花粉は前の年の7月8月の日射量が多い時や最高気温が高い時に多く飛ぶといわれています。
ヒノキはスギより約1ヶ月おくれて3月頃より飛びはじめて、5月頃まで飛びます。 最近はヒノキの患者さんが増えています。
その他カモガヤは5月から7月、ブタクサは8月から10月のあいだ飛びます。
こうした花粉の飛ぶ時期を知っておくことは早めの予防対策をするうえで重要なことです。

花粉症の症状

鼻の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
目の症状も同時におこることも多く、目のかゆみ、目の充血、涙や目やにがでたりします。
また耳やのどのかゆみも出ることがあります。
ひどい場合は微熱がでたり、夜間鼻がづまり寝られずに日中に仕事に支障がでたりもします。
症状の程度はだいたい花粉の飛ぶ量に比例します。
最近は新聞やテレビでスギ花粉情報をながしていますので飛ぶ量が多い時は外出を控えましょう。

花粉症が初めて疑われた方へ

花粉症を今シーズン初めて発症した方は、まだ抗体の量が少ないので、軽微な症状しか出ず軽く終わることが多いです。
冬の名残で上気道粘膜が弱った時期に、アレルギー素因があり以前から気道粘膜の弱い傾向のあった方が発症していきますので、花粉症発症1年目か軽いウイルス性上気道炎かの鑑別は難しいものがあります。
微妙なケースでは、正確な診断のために血液検査による抗体測定が有用です。
当院では主にスギ、イネ科花粉、ハウスダスト、アレルゲンへの総抗体量(IgE抗体)と、必要に応じてヒノキ、キク科花粉、ペット、カビ、食餌性抗原の抗体、細胞性過敏症の指標である血中好酸球数などを測定しています。
検査を希望される方は診察時ないしは受付でお伝え下さい。

小児・女性・高齢者の花粉症の特徴

卵・牛乳などの動物性蛋白や小麦の摂取が増えるという戦後の食生活の変化や、衛生状態の改善で体内のリンパ球のバランスの変化から抗体が産生されやすくなった、環境ホルモンの刺激、などの様々な原因でアレルギー体質自体の発現頻度が増え、発症年令が低年齢化してきています。
出生後花粉を毎年吸う事によって抗体が体内に産生蓄積されて発症しますので、アレルギー体質=異物蛋白の抗体産生力が強い体質の小児は極端に早ければ2、3才から発症します。
小学生の2割に雑草、3割にスギ花粉症が、4割にハウスダストによる鼻炎があり、抗体の保有率では半数以上にハウスダスト・アレルギーがあると考えられます。
成長期は抗体産生力が旺盛ですので、20才前後までは徐々に症状が強くなる傾向があります。
戦後のスギ植林の急増によるスギの樹勢のピークは過ぎましたので、親の世代はスギ花粉症が代表的でしたが、今後はイネ科などの雑草花粉症が目立ってくるかもしれません。
また、特に女性はホルモンの影響で妊娠後半期や出産後に症状が強くなる場合があります。
一般的な花粉症の初発年齢は小学生~30歳代ですが、50歳代やまれに60歳代でも発症します。
ただし、50才代以降では年齢的なアレルギー反応の減弱化により青年期よりも反応が弱くなる場合(アネルギー anerugy)が多いです。

粉症とまぎらわしい鼻炎

花粉症の素因のある方は程度の多少はあるものの平素の過敏症も有しており、さらにほこりのアレルギーを合併する方も多いですので、花粉症シーズン以外の時期でも鼻炎の症状が目立つことがあります。

①鼻過敏症

鼻の粘膜は毛細血管で構築されていますので専門的には血管運動性鼻炎と称します。
また、加齢による萎縮性鼻炎や好酸球性非アレルギー性鼻炎でも過敏になります。 女性では鼻過敏症の素因があると妊娠後半期にホルモンの影響で妊娠性鼻炎を起こしやすくなります。
副交感神経という自律神経が活発になる朝に症状が出やすくなり、これをモーニングアタックと呼びます。
また、冬や冬を越えた春先、夏のクーラーなどによる冷え、梅雨や秋雨前線による気圧の変化、乾燥、風邪を引いた後、砂ぼこりやプールの塩素、化学建材などによる機械的化学的な刺激、精神的肉体的ストレスから惹き起こされる自律神経失調など、様々な要因で過敏になります。

②ハウスダストアレルギーによる通年性鼻炎

家ダニ、カビによるアレルギーがあると一年を通じて鼻炎が続きやすくなります。
梅雨は高温多湿でダニ、カビが繁殖し、夏に結露の多い住宅や古い畳の多い住宅では夏カビが繁殖します。
冷え込みの始まる11月にはダニの死骸が多く発生します。ダニの死骸やフンは抗原性が強いので、症状が強く出やすいです。

花粉症の治療

花粉症の治療は花粉との接触をなくすることが大切です。
花粉が飛ぶ晴れた風の強い日は外出をひかえ、帰宅した時髪や服についた花粉を落としましょう。

治療としては予防的内服があります。
これは花粉が飛びはじめる約2週間前より予防的にアレルギーをおさえる薬をのむ方法です。
花粉の本格飛散の始まる2週間ほど前から、アレルギー症状を抑える「抗アレルギー剤」を服用しますと、シーズン中の症状をやわらげることが出来ます。
この初期療法はかなりの治療効果が期待できます。

当院での初期治療(予防)を始める時期の目安は、発症前投薬は1月下旬に開始をお勧めしています。
例年1月中から症状が出るような極端に過敏な人は、1月初旬から発症前投薬をはじめても良いと思います。

花粉症の治療に投薬される主な薬剤

抗ヒスタミン剤

即効性があり、ひどいくしゃみや鼻水にはよく効きます。
ただし人によっては”眠気”が出るかも知れません。

抗アレルギー剤

このお薬は”眠気”が少なく、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに効きます。
しかし効きが少し遅く、1~2週間後に最高の効果が発揮されます。
予防薬にも使われ、現在多くの種類があります。
薬効にはそれぞれ特長があり、アレルギー症状の程度によって使い分けられています。

漢方薬

漢方薬としては比較的効果の速い小青竜湯などが使われます。
眠気がないのが特徴です。抗アレルギー薬と併用薬としても用います。

ステロイド点鼻薬

鼻粘膜の浮腫を抑え、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに優れた効果を示します。
効果も比較的早く現れますので、抗アレルギー剤の経口薬と併用することで症状はかなり抑えられます。
鼻内に噴霧しますので、副作用もほとんど問題ありません。

抗アレルギー剤の点鼻薬

症状が比較的軽度の人、経口薬では眠気が強く出る人など様々なタイプの人に使われます。

血管収縮点鼻薬

血管を収縮させ鼻づまりをなくすお薬です。しかし長期間頻繁に使用するとかえって慢性的な鼻づまりを引き起こすことがあり、連用は勧められません。
短期間使用することは差し支えありません。市販点鼻薬にはこのタイプの薬剤が含まれていることがありますので長期連用には注意が必要です。

スギ花粉症の舌下免疫療法(シダトレン)はオフシーズンのみに加療開始できます。

平成26年10月よりスギ花粉症に対する舌下免疫療法(シダトレン)の処方を開始しました。
舌下免疫療法をご希望の方は下記をお読みになりよくご理解をしていただいた上ではじめてください。
初回のみ予約制ですので電話予約をしてください。12歳以上が適応です。

安全に加療をすすめていくためにスギ花粉飛散シーズンには投薬の開始できません。
したがって投薬開始できるのは花粉症のオフシーズンの5月中旬から12月中旬までとなります。
スギ花粉症の診断する必要があります。
そのため治療開始前に、血液検査(RAST検査)を受け、スギ花粉の抗体が陽性であることを確認する必要があります。
最近スギアレルギーの血液検査(RAST検査)を受けられた方はデータを持参ください。
(初診で来院されても、当日からこの治療を開始することは出来ない可能性があります。)
スギ花粉による症状にくわえ原則スギの特異的IGEのクラス3+以上の方がこの加療の対象の目安となります。

投薬初回は院内投薬し院内で30分間、医師がアレルギーがでないことをを確認する必要がありますので院内滞在時間が1時間程度はかかります。

免疫治療は効果が出るのに時間がかかり、効果のある方は1年から2年かけて徐々に効果がでていきます。
効果の維持のため長期間(3年~5年)の毎日の服用が必要です。根気のいる加療法のため十分ご理解のうえお申し込みください。
その他、不明の点などは、診察の際、お聞き下さい。
適応と注意事項など参照ください。

1.免疫療法とは

アレルギーの原因となる物質を少ない量から徐々に体内に入れて根本的に免疫治療しようという方法です。
シダトレンは注射ではなく、スギ花粉エキスを舌下に滴下して行う治療です。スギ花粉に対する治療なのでハウスダスト、ブタクサ、カモガヤなど他の原因のアレルギーに対しては効果がありません。

2.適応

スギ花粉症に適応がありますが、以下の人はできません。

スギ以外のアレルギー性鼻炎の人、12歳未満、重症気管支ぜんそく、癌の加療中の方、免疫系の病気の加療中の方、これまでにアレルゲンを使った検査でアレルギー症状を起こした人、妊婦、授乳婦、口腔内に異常のある人、重症心疾患、肺疾患、免疫抑制剤ステロイド加療中(効果が出ない可能性あり)、βブロッカー内服中のかた(アレルギーをおこしたとき治療に難渋する可能性あり)

65歳以上に関しては注意が必要です。(治験の段階では除外されていました。)

3.治療効果

すべての人に治療効果があるとは限りません。おおよそですが、2割が完治、6割が症状改善、2割は効果なしという結果です。
(効果のない方もあることをご理解ください)

4.治療方法・期間

舌の下に薬液を入れたまま2分間保持した後に飲み込みます。(その後5分間は飲食不可)服用前後2時間程度は激しい運動、アルコール摂取、入浴はできません。
効果が十分でるまでに2年程度、効果維持のためにも3~5年間毎日継続が必要です。
また、命に係わる重篤なショックが絶対ないとは断定できません。アレルギー(特に喘息の方)をお持ちの方は十分な加療の上、病状が安定していることが重要です。
喘息発作がでたとき、風邪をひいたとき、口内炎などの異常、抜歯などの治療を受けたときは服用について随時医師と相談になります。(一時的に投薬中止となります。)

5.副作用

軽症と考えれる副作用は舌、口の腫れ、のど、耳鼻かゆみ、鼻閉、鼻汁などの花粉症症状、咳などです。重篤な副作用はアナフィラキシーショック(現在これまで治験などでの報告はありませんが、完全に否定されるものではありません)

6.そのほか

スギ花粉症にのみ適応がありますので、ハウスダストやブタクサ、カモガヤなどの花粉症に効果はありません。検査を行ったことのない方は採血検査が必要です。

副作用の点からスギ花粉症時期に開始することはできません。

シダトレンのホームページ参照はこちらから(http://www.torii-alg.jp/)

治療を開始する前に次の事項の確認をお願いたします。

(チェック項目)

  • スギ花粉症の症状に対してのみ治療効果があります。
  • スギ花粉の飛散時期以外も含め、長期間の治療を受けることが出来る。
  • スギ花粉の飛散期には、新たに治療を開始出来ない。
  • 1か月に1回(発売後1年間は2週間ごと)通院できる。(2014年10月の発売から1年間は2週間までしか処方できません。)
  • 毎日(舌下に2分間)服薬できる。
  • 治療の効果は個人差があるため、各人によりことなる。
  • 治療効果は継続するが、治療終了後効果が弱くなる可能性がある。
  • 副作用は、これまでの皮下免疫療法(SCIT)より重篤な(強い)副作用が起こりにくいという長所があるが、アナフィラキシ―などが起こる可能性がないわけではなく、その場合には対応が理解できる。

花粉症の対策

花粉症対策の基本は、「花粉を吸い込まないこと」です。具体的には下記に挙げたようなことを実行するようにしましょう。

  • 花粉量が多い日はなるべく外出を控える
  • 外出する際はマスク、めがね、帽子、マフラーを着用する。
  • 衣服や布団は部屋干しにする。
  • 建物に入る時は、衣類の花粉を払い落とす。
  • 運動など気分転換を行い、ストレスを解消する。
  • バランスの取れた食生活を目指す。
  • 十分に睡眠をとり、身体に疲れをためないようにする。

また、毎年花粉症になる人は、花粉量の少ない時期から対策を心がけましょう。 天気予報での花粉情報のチェックも大切になってきます。薬や治療に頼るだけではなく、自分の健康は自分で守るという心がけも大切です。 全てのことを実行するのは非常に難しいですが、1つ1つのことはとても簡単なことです。

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