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花粉皮膚炎

花粉皮膚炎について

スギ花粉の飛散する1月から4月にかけて両まぶた周囲の赤み・カユミ・皮疹を主訴に来院される方が増えています。約20年前頃より”スギ花粉皮膚炎”という診断名で報告されています。特徴的な皮膚症状として

  • 淡い紅班から始まり、ひっかく事により細かいリンセツ(皮向け)を伴ったり、少し盛り上がった紅班(苔セン化)に進む型
  • じんま疹に似て淡い紅色に腫れて皮膚が盛り上がり(浮腫性紅班)、痒みが強い型

症状が出現する部位としては
上まぶた>まぶたの内側(内眼角)>頬骨部(ほお)>頸部
と、空気中の花粉が付着しやすい部位に多くみられます。

詳しい機序としては、外出時にまぶた周囲などにスギ花粉が付着するとIgEが関与するアレルギーが起きて紅班やかゆみが生じ、さらにこすったり掻破したり(ひっかいたり)する刺激で表皮に変化が起こり、細かいリンセツ(皮むけ)や苔せん化(皮膚が盛り上がって固くなること)を起こすと思われます。

検査上の特徴として、

  • スギ花粉などそれぞれの花粉エキスに対するプリックテストが陽性。
  • 血液中の特異的Ig(スギ)(RAST)が陽性であることが多い。
  • 花粉抗原のスクラッチパッチテストにおいて、24時間以上で丘疹を認めるなど強い反応が出る例が多い。
  • 病理学的に真皮に好酸球の浸潤を認める。

3、4よりIgEの遅延型アレルギー反応が関与していると思われ、免疫学的なバックグラウンドはアトピー性皮膚炎に近い関係にあって部分的なアトピー状態とも考えられます。実際アトピー性皮膚炎の患者さんの30%はスギ花粉によって増悪するといわれています。

鼻炎や結膜炎などの花粉症の症状がない方でもプリックテストが陽性となることがあるため確定診断にはプリックテスト・スクラッチテスト・スクラッチパッチテストなどが必要となります。

プリックテスト(単刺試験)

スギ花粉エキスなど抗原となる液を腕の内側などに1滴垂らしその上から皮膚を細い針でピッと刺して20分後の紅班や膨疹を判定します。

スクラッチテスト(掻破試験)

上記プリックテストと同様に液を垂らした上からより皮膚を少し針で引っかき、液と血液との反応を20分後に判定します。

また患者さんの性別では女性が圧倒的に多くみられます。では何故女性に多いのでしょうか。
それは女性の顔はメイク落としや洗顔、お化粧など目の周りの薄い皮膚に毎日摩擦がかかり、角質(皮膚の一番外側の層)のバリアが破壊されて花粉というアレルゲンが皮膚内部へ進入し、花粉皮膚炎が生じやすいといわれています。
また、顔だけでなく、屋外で干した下着に花粉が付着して外陰部などの皮膚の薄い部位に赤みや痒みが生じることもあります。

治療

抗アレルギー剤(アレグラ、アレロック)内服、小児用プロトピック軟膏、ミディアムクラスのステロイド軟膏(ロコイド・キンダべート・アルメタなど)の外用を行います。

予防

スギ抗原は角質を通過できないので、スキンケアによる皮膚バリアー機能を保つことが重要です。保湿剤を外用して保湿しつつ、外出から帰宅後はすぐに手洗いと共に顔を水洗いするだけでかなり花粉抗原は落ちますので、帰宅後の洗顔(メイク落としまではせずに)はとても重要です。
また首などに花粉が付かないようマフラーなどを巻いて予防する事も大切です。 洗濯物も下着、枕の敷くタオルや枕カバーなどは室内に干すようにしましょう。

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