皮膚科

FDEIA、食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて


原因となる食物を食べたあと、運動が加わって初めて発症するアナフィラキシーで、臨床症状として、蕁麻疹と共に呼吸困難・気分不快・意識消失などの症状を起こします。
例えば、パン食の給食後に体育の授業中に倒れたり、お好み焼きの外食後に走って帰宅途中に蕁麻疹がひどくなったりするなど、出方は様々です。
原因となる食物を食べただけでは症状がみられないため原因となる食物を認識できずにアナフィラキシーを繰り返している症例もあります。

原因となる食べ物は
小麦(57%)、エビ(18%)、イカ(5%)カニ、
        ブドウ、木の実、そば、などと
圧倒的に小麦類が多く報告されています。

*原因小麦抗原について

小麦タンパク質は
  水溶性タンパク質(15%)と
  不溶性タンパク質(85%)=グルテン
     グルテンはさらに、グリアジン と
              グルテニン

に分かれ、小麦依存性運動誘発アナフィラキシーの患者さんは、80%がグリアジン(オメガ5グリアジン)に、
   20%がグルテニンにアレルギー反応を起こすことがわかっています。

これらの抗原が運動の付加が加わる事によって消化されないまま抗原性を保ったまま、消化管から吸収される事によって食物アレルギー症状を誘発されると考えられています。
また、近年問題となった、”茶のしずく石鹸”には泡立ちを良くし、泡の持続に優れるのに必要な”加水分解小麦”が含まれています。加水分解小麦で抗原を獲得した人は加水分解されていない小麦にもアレルギーをおこしてしまうため、石鹸を使うのをやめた後でも普通の小麦を摂取したあとに運動誘発アナフィラキシーを起こしてしまう方が急増し、影響が大きくなってしまったようです。
(茶のしずく石鹸はその後自主回収となりました。)

パンなど小麦を摂取しただけではアレルギーは起こらないため、この疾患を知らないと、単に急にアナフィラキシーを起こして原因が分からず、ということがあるため、細かい問診が必要です。

カテゴリ:皮膚科, 食物依存性運動誘発アナフィラキシー

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