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イボ(尋常性疣贅)

いぼの原因と治療について

一般的に手足にできる突起状のイボは尋常性ユウゼイといってヒト乳頭種ウイルス(ヒトパピローマウイルス)がわずかな傷を通じて皮膚や粘膜の上皮細胞へ感染して角質で増殖していき、突起状に大きくなっていく病気です。健常な皮膚には感染せず、小さな傷が生じやすい手足に発症する事が多いのが特徴です。
最近の研究では皮膚や粘膜の上皮細胞は傷が治る過程の細胞増殖の活性が高まる時期にヒトパピローマウイルスに対して感染を受ける感受性が高まるため、微少な傷から感染しやすいと考えられています。
潜伏期間は平均3ヶ月程度といわれていますがマチマチで一定せず感染機会を特定できない場合が多いです。
年齢別にみると小学生が33%と全体の3分の1を占めます。部位別だと足が50%と一番多く、年齢が上がるにつれ手や顔など足以外の部位が増えてきます。家族内発症は10%といわれています。
自然の治癒する割合は、3ヶ月で30%、2年で約70%が自然治癒との報告があります。
ただ、イボの初期の若い病変では感染力を有するウイルスが検出されないことも多く、ウイルス粒子の産生が活性化する以前のごく初期のうちに治療することにより新たな感染の機会を減らすことが分かっており、現実的には、分かった時点で早く治療していくこと必要です。

治療法

液体窒素
-196℃の液体窒素を綿棒やスプレーなどで患部にあてる治療法です。抗ウイルス作用は、単に冷却しただけではなく、ウイルスが感染した上皮細胞の組織内の水分が凍結される事によって上皮細胞破壊や、脱水・循環不全による上皮細胞の損傷をきっかけに抗ウイルス作用が働くと考えられています。
綿棒の先端を病変全体に圧抵してイボ周囲が白く凍結して硬くなる程度を目安に行います。時に水ぶくれや血疱を生じることがありますが、かえって治りが早くなります。

外用療法
入浴後塗り薬を外用してバンソコウを貼って密封し、日中過ごしているとふやけてイボの病変部がとれやすくなります。診察時に無理のない範囲でイボの点状出血を含む病変部を除去していく事により治りが早くなります。

投稿日:2011年5月11日

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