にきび

にきびと食事の関係:ニキビに良い食事・悪い食事


にきびを悪化させる食べ物として日本人のアンケートで多いものにチョコレートや脂っこい食事、ナッツ類が挙げられることが多く、臨床的にもこれらの食べ物を取りすぎてニキビが悪化した経験をお持ちの方はいると思います。ただそれらを実証する臨床実験は少なく、チョコレートに関しては1969年に海外で行われた実験でチョコレートを1ヶ月とり続けた場合と全くとらなかった場合に差が見られなかったことから、チョコレートの主成分のカカオはニキビの悪化因子ではないといわれています。ただ、カカオ以外の糖分・脂肪分などが悪化因子になっている可能性があるため、実際食べるチョコレートがニキビの悪化因子である可能性は否定できません。甘さの強いミルクチョコレートよりは脂肪分の少ないカカオ80%以上のブラックチョコレートの方がよいと思われます。
消化により炭水化物が糖に変化する速さを相対的に表す指数をGI(グリセミック指数)と呼び、そのGI÷100×炭水化物の重さ(g)をGL(グリセミック負荷)といいますが、2007年に海外で行われた実験では低GL食を食べた方がニキビの出現が減ったという結果が出たため低GL,低GI食の方が望ましいと考えられています。同じ炭水化物でも白米や食パンなど白い穀物よりは玄米・胚芽米・全粒パンなど色の付いた穀物の方がGL値が低くなります。ただ単に高GL値の食べ物を禁止したり炭水化物を摂取しない食事ではなく、高タンパク・低GL値のバランスよい食事を取ることが大切です。
不飽和脂肪酸に関しては、リノール酸・アラキドン酸など通常の大豆油、なたね油に含まれる脂肪酸は、炎症反応を起こすロイコトリエン、プロスタグランジンなどの材料であり多量に摂取すると炎症が強まると思われています。それに比べ、リノレン酸・エイコサペンタエン酸・ドコサヘキサエン酸など青魚に多く含まれるような脂肪酸は炎症反応を抑えることが知られていますが、一般的な炎症反応の話であり、青魚系の脂肪酸の摂取でニキビが出来にくいという実験はされていません。ただ、アメリカ式の食生活ではなたね油系の脂肪酸の摂取が青魚系脂肪酸の10倍以上といわれていますので、極力昔ながらの和食を中心とした食生活が望ましいと考えられます。

カテゴリ:にきび, 皮膚科

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