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水虫(白癬) | 五反田 皮膚科 内科 小児科 サザンガーデンクリニック

爪白せん(爪水虫)について

白せん菌(水虫菌)が爪に感染する事によって色々な爪の変形を生じます。整容的な面からのみでなく、爪が厚く肥厚することによって靴に当たって痛みが出たり爪の周囲に他の細菌感染を起こしたり、体の他の部位への白せん菌を移す感染源となります。また本人だけではなく、他の家族へ白せん菌を移してしまう原因となりますので、積極的に治療していく必要があります。

診断

顕微鏡の検査で確定します。爪の表面を少し削ったりニッパーで爪を切って中にボソボソ入っている変性した爪組織をとってKOHという溶液で溶解して顕微鏡で検査します。またその同じ組織を真菌培養して菌種を調べることにより薬を選択します。
爪のみの症状の場合が爪のカンジダ症の場合が多く、その場合はイトリゾールを選択します。
また最近は白せん菌、カンジダ菌以外の糸状菌の爪への感染も増えているといわれています。

治療薬~ラミシールとイトリゾール~

一般的に爪は硬く、塗り薬を塗っても爪の中にいる菌まで効果が及びずらいため、通常は飲み薬を用います。
飲み薬は2種類あり、毎日1錠ずつ内服する”ラミシール”と1ヶ月のうち1週間だけ毎日8錠ずつ内服する”イトリゾール”が挙げられます。

ラミシール

水虫(白癬)

一般的には毎日1錠、6ヶ月内服が必要といわれてきましたが、最近のデータでは内服期間が3ヶ月でも、6ヶ月内服した時に比べて、内服終了後9ヶ月には同等の臨床効果・菌抑制効果が得られました。また、内服3ヶ月時の検査で菌が認められても(菌陽性率は38,5%でしたが)そのうち生菌(生きている菌)は8%にしか認められなかったためそのほとんどが死菌である可能性が高いことがわかりました。そして、ラミシールは爪の基の部分(爪母)からだけではなく、爪の下の皮膚(爪床)からも爪へと素早く薬が浸透し、長い間にわたって爪の中で高濃度で薬の成分が貯まっていることが確認されています。ですから、軽度~中等度の爪白せんにはまず3ヶ月の内服を積極的に用いていくべきだと思われます。

イトリゾールのパルス療法

水虫(白癬)

1日朝夕計8錠を1週間内服した後3週間休薬(薬を飲まない)し、それを3回繰り返す飲み方です(約3ヶ月)。内服終了後6ヶ月後の有効率は80%以上といわれていますが、中には飲み始めても3ヶ月たっても病変部位が先端方向へ移動しなかったり新しい爪が新生しなかったりしたら他の治療法を検討します。

また、爪の肥厚が大きい場合や爪の白色部位が線状の場合など、爪に空洞が出来てそこに菌が団子状の菌塊を作っている場合などは中まで飲み薬の成分が効かない場合が多いため、ニッパーなどで爪の内部を開けてむき出しにした上で塗り薬を併用すると効果的です。

副作用

飲み薬を飲むことによる副作用は、胃腸障害、めまい、頭痛、味覚異常、肝機能症状、手足の浮腫(イトリゾール)などが挙げられ、これらがないことを確認しながら内服を続けます。

生活指導

糖尿病・たばこ(喫煙)・血行障害 は爪白せんの発症の誘因になることがわかっているため、糖尿病のコントロール・禁煙・血行障害の改善は治療上も大切です。

水虫(白せん)の治療について(1)

まずは足の皮膚にできる水虫について

高齢化社会がすすみ、足の水虫(ハクセン)は4人に1人、爪の水虫(ハクセン)は10人に1人の割合でみられ、徐々に増加傾向にあります。夫婦間より親子間で感染しやすいと言われています。ただ、患者さんは自己判断で水虫と思いこみ、市販薬である程度改善されると放置するということを繰り返すことが多くそのうちに家族内発生などにより周りに広げてゆくことも多いのが現状です。
最近はマンションやビルなど気密性の高い住宅や靴をはく習慣などにより、大人だけでなく子供や学生にもみられます。新陳代謝が活発な子供でも親が水虫に感染していればうつることもありますので注意が必要です。
また猫などのペットからうつる水虫(M.カニス)や、柔道・レスリングなど体が触れ合う格闘技によって集団でうつしあう水虫(T.トンズランス)も増えてきています。 診断は皮膚科で皮むけや爪を顕微鏡で調べることで確定し、その臨床症状に合わせた抗真菌剤を処方することが大切ですので、自己判断で市販薬に頼らず(市販薬でかぶれてヒドくなることもあります)、皮膚科を受診してください。

塗り薬について

水虫(白癬) 水虫(白癬)

足ハクセンで主に用いるぬり薬は現在、ゼフナートクリームとルリコンクリームなどがあげられます。ゼフナートは殺真菌力が強いのが特徴で、それに対してルリコンクリームは適応菌の種類が広いのが特徴です。
外用すると約4週間で80%で菌が陰性化しますが、早くから殺菌力を示すゼフナートクリームでも皮膚のターンオーバーを考えても考えて最低1ヶ月以上は必要です。そして顕微鏡で菌が陰性化しても週1~2ヶ月は3ヶ月間は塗り続けるとよいでしょう。水虫(白セン菌)に対して塗り薬が耐性化することはないので同じ抗真菌剤を塗り続けても効果が弱まることはありません。
塗る範囲も足底のかかとからつま先まで全体に、また数cmは広めに考えると効果的です。
市販薬や昔もらった薬など、塗り薬が効かない場合やかえってヒドくなってしまう場合などは、塗り薬自体にかぶれているか、対応菌種が違っているか、もしくは水虫という診断自体が間違っている(亀裂性皮膚炎や異汗性皮膚炎・掌セキ膿疱症など)ということが考えられますので、皮膚科を受診してください。

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